小林えみのブログ

本の紹介やその周辺、社会のこと

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

これからの哲学を考えるイベント ローティとハイデガー、朱喜哲と池田喬

朱喜哲さんと池田喬さんのトークイベントが2024年3月5日に開催される。 honto店舗情報 - 【19:30開演】 『人類の会話のための哲学』『ハイデガーと現代現象学』刊行記念「ローティとは何者か」 こちらは是非ご覧頂きたく、今回のイベント開催にあたっての所…

うそっこばなし

私が小説を書くのは、昔から「うそっこばなし」をしていたからだ。それは単純な「嘘をつく」とは違って、架空の話、物語をまぜこむということだ。たとえば、親にだまってプリンを勝手に食べ、「食べたでしょ?」と聞かれて「ううん、食べていない」と答える…

マルクス・ガブリエル氏の記事に関して

私はガブリエル氏の書籍を編集担当したこともありますが、この記事を読み、ガブリエル氏に私はこの主張を支持できない、というメールをお送りしました。 【ガザでの虐殺 反ユダヤ主義復活に警戒 独哲学者、ボン大教授 マルクス・ガブリエル】https://sanin-c…

社会の移行期間で見る『不適切にもほどがある!』

宮藤官九郎が脚本執筆の『不適切にもほどがある!』、世間的には面白く見られているようです。参考▼ 阿部サダヲ『不適切にもほどがある!』劇中のイジリに反してコア視聴率&TVer冬ドラマ1位の適切結果!昭和と令和の対比が平成世代に刺さった|ニュース|ピ…

2月11日府中市図書館講演 オススメ本リスト

2月11日に府中市立中央図書館で講演をさせて頂きました。お越し下さったみなさま、企画のみなさま、ありがとうございました。その講演の中でご紹介したオススメ本リストを公開いたします。 【仕事と生活】 マルクス・アウレリウス『自省録』岩波文庫賢帝とし…

SNSの運用について

以前、鷹野凌さんに教えて頂いたように、今後は分散型になっていく流れのようです。ただ、それがどういうことか、日本語であんまりうまく説明した記事がなく、私も人に話すときにモゴモゴしていたので、これはスレッズの例として書かれていますが、今後のSNS…

【TAKIBI閉店のお知らせ】を見て

開店時は借り入れも利用して、ほんとうに書店って儲からないな、と四苦八苦しながらマルジナリア書店は3年目を迎えました。 若い人が資金もなく、クラファンを利用して、半年頑張ったけどやっぱりダメだった、というのであれば「大変でしたね、また頑張って…

隣人のために

※以前書いたものだが、はてなブログの仕様をあまりよくわかっておらず「ブログが分かれてしまっていた」ため、もうひとつのブログを閉鎖し、転記公開をする。元記事はkoba-editor.hatenadiary.com というアカウントに2022年8月5日に記載していた。 ベルリン…

『Bread&Butter』芦原妃名子

芦原妃名子さんの作品を最初に読んだのは『砂時計』だ。子どもの頃の成長から大人までしっかりと繊細な心模様の「時間」を描く、とても上手な作家さんで、好きな作品の一つだった。 20代半ばくらいから漫画はいくつか雑誌で読むようになり、『Bread&Butter』…