小林えみのブログ

本の紹介やその周辺、社会のこと

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「出版産業・書籍関係業界全体」と「複本問題という一部の出版社のキャンペーン」

想像力は力だ。将棋棋士・藤井聡太さんによる、長い歴史の検討を超えた思わぬ一手が人を惹きつける。それは私たちが今と違う未来を想像できることをおしえてくれる。 一九九六年をピークに、出版販売額の右肩下がりはずっと続いている(『出版指標 年報 2020…

「セーファースペース」と名乗るかどうか カタカナ語へのためらい

「マルジナリア書店はセーファースペースですよね」 とお客様に何度かお話の中でお尋ね頂きました。 セーファースペースとは「差別や抑圧、あるいはハラスメントや暴力といった問題を、可能な限り最小化するためのアイディアの一つで「より安全な空間」を作…

独立系書店・棚をめぐるメディアと書店業界の「女性」の扱い

イベントに登壇しました。【『しししし5』(双子のライオン堂) 刊行記念 本屋は本屋の棚をどう見るか?トーク編】 『しししし5』に「本屋は本屋の棚をどう見るか?」という企画があり、その企画内記事4本がすべて男性であることから、トークイベントでは、…

『あの子もトランスジェンダーになった』刊行について

KADOKAWAで刊行が中止となった『あの子もトランスジェンダーになった』が産経新聞出版から刊行されることになったそうです。 https://www.sankei.com/article/20240305-KKZ57HKC2JGM7FNCO6BTPPCNHQ/ 刊行の経緯が産経新聞で記事となっています。「容易に性別…

書店振興支援のニュースについて

2024年3月5日(火)読売新聞に下記の記事が掲載されました。「書店振興プロジェクトチーム、斎藤経産相が設置表明…「創造性が育まれる文化の創造基盤」」 https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/articles/20240305-OYT1T50060/ 支援があるってよさそう、と…

社会の移行期間で見る『不適切にもほどがある!』2

以前、4話までをみて、下記、雑感をまとめていました。 社会の移行期間で見る『不適切にもほどがある!』 - 小林えみのブログ 引き続き、状況は同じで、視聴率は好調、一方で多くの批判があがっています。SNSを中心に、目を通しており、大半は私も同意できま…